勉強法


古文攻略法【文法・読解編】


古文が読めるようになるには、

 ①古文単語

 ②古典文法

 ③古文常識や敬語の方向などの知識

の3つが必要だ。

前回、【単語編】で①については説明したので、

今回は②&③について説明する。

 
古典文法というと、学校でも指定教材を用いてそれなりに勉強することと思う。

しかし、学校の指定教材には以下の欠点がある。

 ・大学入試自体を目的としていないため、頻度などが不明確。(どれが重要な  のかはっきりしない)

 ・著者が、予備校などでの授業を通して受験生の苦手とする部分を把握すると  いう作業をしていないため、どうしても学問的な内容になってしまう。

載っていることの正確性は高いかもしれないが、

省エネで合格を目指さなければならない受験生にとって

役立つものではないのだ。

そこで、一通りの入試で必要な文法事項を抑えるために

  富井の古典文法をはじめからていねいに

をおすすめする。

どれが重要かはっきり示されている上、暗記のための小冊子がついていて便利で

ある。

本書にひと通り取り組めば、文法面での不安は解消されるはずだ。

 
そして、文法事項を一通り抑えたら次に取り組みたいのが

  富井の古文読解をはじめからていねいに

だ。

生徒の古文の答案を採点していると

意味を真逆にとらえてしまったり、そもそもの題材がわかってないものが多数ある。

この原因はまさに古文常識や人物把握力の欠如にある。

古文の題材はほとんどがパターン
(たとえば、俗世がいやになって出家するなど)

で示されてしまうようなものだ。

そのため、これを把握していることで、楽に大意の理解ができる。

逆に知らないと・・・つらい。

また、敬語によって主語の判別をする能力もつけなければならない。

源氏物語のように主語を明示していない文章はこの能力がないと全く理解できないだろう。

こうしたことから富井の古文読解をはじめからていねいにに取り組むことをおすすめする。

有名なマドンナ古文シリーズは、マドンナ特有の口調に嫌悪感を抱かない人ならば、使用するのもよいと思う。
ただ、古典を研究する学者の方が「内容に誤りがある」と指摘しているのを耳にしたことがあるので
注意が必要だ。

こうした知識の習得を一通り終えたならば、

次はライジング古文をすすめる。

これは今までに習得した知識の確認作業をしつつ、

実際の入試問題を用いた演習をするのに最適だ。

駿台の人気講師で東大受験生などを指導する白鳥先生の著書なので

内容の点も安心である。

扱っている内容も幅広く、和歌対策まで扱っている。

この本までやり遂げれば難関大の古文もこわくないはずだ。

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